絶対に負けられない闘いを録画した日の帰宅はとても難しい。

つぶやき

サッカーの試合観戦が楽しみの一つでもあるのですがリアルタイムで中継を観られないときは録画して帰宅後じっくりと観るようにしています。そんな時気をつけなければいけないのがネットへのアクセスです。特にツイッターは最悪です。随時速報とか言って途中経過を投稿しているのでうかつにもそれを見てしまうとせっかく家に帰ってからゆっくり観戦しようという夢の計画が台無しになります。

今現在もAFCチャンピオンズリーグ2012 FC東京×ブリスベン・ロアーの試合が行われていますがうっかりツイッターを見てしまったのです。幸いにも速報の文字が目に飛び込んできたときに視線をそらす事が出来たので事なきを得ました。電車なども気をつけないといけません。携帯やスマホを見て一緒に乗っている知人に「オイ、今〇対〇で負けてるぞ、とか、勝ってるぞ」っていう無神経な会話をする輩がおります。両手で耳を押さえて「ワーッ」って言いたくなります。勿論それを実行するほど私はアホではありません。花鳥風月を友とし悟りを開いているのですから涼しい顔をして拳を握り締めて震えているだけです。そういった障害をかいくぐり家に戻ると風流を解さない野暮な誰かさんが「あそこで1点取ってたらなぁ」とか真顔で言ったりします。つーことは負けたんやな、とその文脈からは誰もがそう思うことでしょう。真っ赤になった私の顔を見て小さい声で「ゴメン」と一応謝るのですが謝って済む問題ではありません。気を取り直して録画した試合を見るのですがやはりいまひとつ気持ちが入りません。結局早送りしながら90分間の熱き戦いをわずか15分ほどで見終えてしまうのです。ネットを見ず、無神経な輩の会話をかいくぐってきたあの苦労は一体なんだったんだろう?孤独と虚無感にさいなまれて私の1日は終わってしまうのです。

でも今日は違うはずです。「ただいま」の代わりに「しゃべるな」を言おうと強い気持ちで家路に就きます。しゃべる事が出来ないボーイ(ペットの犬、コーギー)に「しゃべるな!」の発声練習をする健気な私。自分で自分を抱きしめてやりたくなります。それではそろそろ帰ります。さようなら。

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