「空間概念 期待」
ルチオ・フォンタナ
油彩/キャンヴァス/115.5×89cm/1961年
大原美術館本館の最後の方に展示されているこの絵を見た瞬間「いいな」と思った。
タイトルと言い、絵と言い、プログレッシブロックのアルバムジャケットなんかにはもってこいである。
この手の絵を見るとイマジネーションが膨らむ。
「画家として、キャンヴァスに穴を穿つ時、私は絵画を制作しようと思っているのではない。私は、それが絵画の閉鎖された空間を越えて無限に拡がるよう、空間をあけ、芸術に新しい次元を生みだし、宇宙に結びつくことを願っている。」
フォンタナンはこのキャンバスにナイフで切れ目を入れた作品を1000点近く制作しているとのこと。
はたして新しい次元の芸術が宇宙と結びついたのだろうか?
とても気になるところである。
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