今日の収穫

山王美術館はJR難波にあるホテルモントレにあります。
JRに乗ってJR難波に行くのは実は初めてです。
関西国際空港から大阪へ来られる方にはオーキャットで知られている所だと思います。
JR線の車内そして難波駅には山形県のデスティネーションキャンペーンの広告が。
東北のこの手の広告は珍しく、ゆえに新鮮です。

今回の「珠玉の洋画コレクション」はもう終わってると思ってたんだけど7月31日までだったので滑り込みセーフでした。

次回のコレクション案内

今回の珠玉の洋画展には

ルノワール10点
ローランサン2点
藤田嗣治6点
梅原龍三郎3点
荻須隆徳6点
佐伯祐三5点
小磯良平6点
ミレー1点
浅井 忠1点
坂本繁二郎1点
岸田劉生1点
向井潤吉3点
金山平三3点
林 武2点
中川一政3点
それと陶磁器名品展

今回のお目当ては藤田嗣治。
先週行った市立美術館のこども展でこどもを描いた絵を観ていました。
山王美術館でも子供の絵がありましたが、何故子供の顔だけああいう感じになるのか不思議です。フランスの街やカフェ、自画像などとても興味深く観ることができてました。会期に間に合って本当によかったと思います。

ここ山王美術館は規模も大きくなく、ほとんど観覧客もあまりいなくてゆっくりゆっくり見ることができました。会期も終わりなので空いていたのかもしれません。

さあ、全部観たぞと思い、出口に差し掛かると学芸員の方がよろしければこの部屋もどうぞと言って指を指しました。

あ、まだ何か観れるぞ。内心喜んでその小さい部屋に入りました。

赤!
最初に目に飛び込んで来たのが「赤」でした。
斎藤の赤、斎藤の青。
斎藤真一です。

1922年生まれ。
16歳で藤田嗣治の虜となり、36歳でパリに留学。そこで藤田との親交を深め2年後の帰国の際には藤田から「日本に帰ったら越後、東北、秋田を自分の画風で描きなさい」と言われ帰国。
帰国の翌年1961年秋田のねぶたに感動し津軽三味線に驚く。そして宿で瞽女のことを知る。
1965年からの10年間は休暇のほとんどを越後に通い瞽女と共にした。

その後明治期の吉原を検証。吉原の花魁だった義祖母をヒロインとした物語「吉原炎上」は舞台、映画で上演されているのでご存知の方も多いと思います。

全ての絵を観終わったあと、スタッフの方とゆっくりお話することが出来ました。
こういうことができるのも個人(企業)の小規模美術館の良いところです。
斎藤の絵はどこに行けば観ることができるのか聞くと、出羽桜美術館に斎藤真一美術館があると教えてくれました。
出羽桜美術館は山形県天童市にあるとのこと。

なんと山形。ほんとに今日はどういうわけか山形デスティネーションキャンペーンな1日でした。
お金と時間があれば出羽桜美術館に行ってみたいもんです。

斎藤伸一の言葉
表面だけの綺麗事より、生命の哀しさと喜び、そして、尊さを一歩でも掘り下げて内なるものを見たいと何時も思っている。

僕も全く同じことを思います。
斎藤伸一、それが今日の私の収穫。

少し古さを感じるコピー
幻想の森/戸沢村

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